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■売りが難しいのは
相場は上げ基調でも、下げる銘柄が出てくると、 「一度、売った方がいいの?
でも売った後に、値上がりしてしまうかも?」と いう気持ちになります。
特に、株を始めたばかりの方は、売ることに抵抗があるかもしれません。
なぜ、売りは難しく感じるのでしょうか?
買いは、「いくら稼げるだろうか」と期待して始める行動です。
買った直後に値下がりしても、いずれ値を戻す可能性があります。
それに対して、売りは、この期待を失う行動、
今よりも値上がりする可能性をゼロにする行動です。
極端に言えば、自分が描いている理想をあきらめる行動なのです。
あきらめることが簡単にできないから、売りを難しく感じるのです。
では、どうすれば売ることができるようになるのか?
まず、理想=株価のピークで売ることをあきらめましょう。
神様ではない限り、ピークで売ることはできないのです。
(結果として、ピークで売れることはあります。)
ピークで売れないとすると、売り方・売りどきは2つしかありません。
1 ピークの前に売る
2 ピークを過ぎた後に売る
1は、何割・何円値上がりしたら売るというルールを事前に決めておいて、
そのルールどおりに売る売り方です。
この売り方のメリットは、売り目標に到達したら、確実に利益確定できるので、
売った後に値下がりしても、利益が減るリスクがなくなること。
デメリットは、売った後に値上がりしたときに、
それ以上の利益が得られないこと。
2のメリットは、値上がりし続けたときに含み益が増えること。
デメリットはどこまで下げたら売るか、売値の設定が難しいこと。
どちらの売り方がいいかは、後から結果を見ないと分からないのですが、
「ピークを過ぎた後に売る」売り方は、「こうなったら売る」という自分の売りサイン・
売り方を決めておかなければ、売るタイミングを逃してしまうので、
初心者には「ピークの前に売る」売り方の方がやりやすいと思います。
私も、「ピークの前に売る」タイプです。
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