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■リスクとリターン
リスクとリターンは、トレードオフの関係です。
「トレードオフ」とは、「片方を手に入れると、もう片方を手に入れることは
できない」という意味です。
つまり、「リスクなしに、リターンを得ることはできない」ということです。
具体的に言うと、ハイリスク・ハイリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、 ローリスク・ローリターン
しかないのです。 (ローリスク・ハイリターンの金融商品はありません。)
株式投資の場合、仕手株やそのときの人気株がハイリスク・ハイリターンと 言えるでしょう。
そのときの人気株とは、たとえばITバブルの頃のソフトバンク(9984)や
光通信(9435))などです。
すぐに5倍になったり、5分の1になったりします。
ローリスク・ローリターンの株には、関西電力(9503)などが該当すると
思います。
2004年の最高値が2060円。最安値が1862円。 最安値から最高値まで1割しか値動きしていません。
1ヶ月で1〜2割動く、1年間に2分の1〜2倍の値動きをする株が、 ミドルリスク・ミドルリターン。
多くの株がこれに該当します。
では、ハイリスク・ハイリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、 ローリスク・ローリターンのうち、
どれをメインに買えばいいのでしょうか?
消去法で考えてみます。
まず、ハイリスク・ハイリターンは避けましょう。
こういう株をメインに買うと、値下がりしたときのダメージが大きすぎるからです。
ハイリスク・ハイリターンの銘柄で、1000万円稼いだ、1億円稼いだという人がときどきいますが、
その後も資産を増やし続けているという人はほとんどいないのは、そのためです。
1000万円、1億円を稼げる可能性があるということは、1000万円、1億円を失う可能性もあるのです。
また、ハイリスク・ハイリターンの銘柄は、株価の説明がつかないものが多いです。
例えば、ソフトバンクは2002年から赤字ですが、株価は約5000円です。(2004年12月)
PERにマイナスはありませんが、赤字の会社が5000円というのは、かなり高いと思います。
同業種の会社もよく分かりませんから、トヨタと日産のように 同じ業種でPERを比較することができません。
自分がよく分からない銘柄を買って、大損した場合は再起不能になります。
これはギャンブルをしているのと同じです。
確実に資産を増やしていく投資家は、ギャンブルをしてはいけません。
次に、ローリスク・ローリターンも避けましょう。
「ハイリスク・ハイリターンは分かるけど、なぜ?」と思われる方もおられると思います。
上に挙げた関西電力(9503)の場合、2004年の1年間で、1割しか値動き していません。
(最高値が2060円、最安値が1862円)
1割しか値動きしていないということは、ベストでも1割しか勝てないのです。
つまり、稼ぎにくいのです。
これが、3割の値動きをする株なら、その間で1割の利益を得るのは、 それほど難しくはありません。
「キャピタルゲインはなくても、配当がもらえるからいいよ。」 という方がおられるかもしれません。
債権ならば、満期まで売らなければ元本割れはありませんから、この考えは正しいと思います。
しかし、株は違います。
値動きしない株でも、悪いニュースが出たら、株価は下がります。
1割値下がりしたら、配当を2%としても、戻すのに5年もかかります。
高いリスクを低くすることはできます。
複数の銘柄を持つ、一度に買わない、早めに損切りするなど、値動きする株を買っても、
リスクを下げることはできます。
しかし、低いリターンを高くすることはできません。 こういう理由で、ローリスク・ローリターンも避けましょう。
株は、リスクよりもリターンが大きければ勝つことができます。
大きなリターンを求める以上、リスクはつきものです。
以上から、ミドルリスク・ミドルリターンの株をメインに買うのがいいと思います。
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